●コンソーシアム概要等
1.概要豊橋技術科学大学が世界で初めて開発した「イオンイメージセンサ」の技術をベースとして、様々な物理現象や化学現象をリアルタイムで可視化する革新的な「マルチモーダルセンサ」の実現を目指します。そのためには、①ミクロンレベルの分解能を可能とするマイクロチップ設計製造技術、②複数の物理・化学現象を同時に観測するマルチモーダルセンシング技術、③様々な事象の変化をリアルタイムに検出する技術が必要です。これらの要素技術を民間企業とのコンソーシアムにより創出し、IoT、AI時代を支える"データ"の価値を飛躍的に高めるセンサの実現と、医療・バイオ・化学分野等の高度情報化に向けた基幹産業の創出につなげます。
〇関連ホームページ:科学技術振興機構 https://www.jst.go.jp/opera/outline.html
2.社会実装を目指す新たな価値(本プロジェクトの目標)
本プロジェクトは、見えない化学現象をみることができる「イオンイメージセンサ」の技術をベースとしています。5ミリ角の小さなセンサチップの中に化学的、薬理的、生理学的等ありとあらゆる反応検出機能を入れ込む"マルチモーダルセンサ"を実現します。このセンサを用いて必要な情報以外に一見不必要と思われる情報も取得し、ディープラーニング等の解析手法を駆使し、状態が悪くなる前に兆候を察知して手を打てるような新しい仕組み作りを提案します。参画企業と共に超スマート社会を支える半導体の活性化に向けた取組みや、病気の検査、農作物の生育状況や病害被害、食品の大量廃棄の回避など社会が直面する問題に対して向き合い、新たな価値の創造や新産業の創出を目指します。